西山朋佳白玲、女性初の棋士資格を獲得も行使は保留 「女子枠」批判と「実力は担保されてる」で割れる
※本記事にはプロモーションを含みます
将棋の西山朋佳白玲が10月10日、女性として初めて「棋士」になる資格を得た。
金沢市で指された第6期白玲戦七番勝負の第5局で、挑戦者の福間香奈女流四冠に勝ち、4勝1敗でタイトルを防衛した。
白玲は通算5期となり、日本将棋連盟が2025年6月に定めた「白玲通算5期でフリークラス棋士への編入資格」という規定が初めて当てはまった。
永世称号「クイーン白玲」の資格も同時に得ている。
これまで棋士になる道は、奨励会の三段リーグを抜けるか、棋士編入試験に合格するかの2つだった。
西山白玲は奨励会三段まで進んだあと女流棋士に転じ、2025年1月には編入試験で不合格になっている。
村)西山朋佳白玲が女性で初めて「棋士」の資格を獲得しました。白玲戦第5局で福間香奈女流四冠を破り、4勝1敗でタイトルを防衛。「白玲通算5期獲得で棋士資格」の基準を満たしました。 pic.twitter.com/KZEFQsLViS
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2026年10月10日
西山朋佳白玲が金沢市での白玲戦第5局で挑戦者の福間香奈女王に勝利し、4勝1敗で防衛しました。通算5期となり、クイーン白玲の永世称号資格を得ると同時に、新規定により女性で初めて男女差のない棋士となる資格を獲得しました。申請すれば来年4月1日付でフリークラスの四段に編入されます。 pic.twitter.com/d8ZuZwJCcP
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) 2026年10月10日
ただ、本人は対局後のインタビューで、棋士になるかどうかを明らかにしなかった。
「すぐに答えを出せる状況ではない」と話し、周囲と相談するとしている。
村)西山朋佳白玲、対局後のインタビューで「資格を獲得したが、棋士になるのか」と問われましたが、棋士になる意思があるかどうかについては明らかにしませんでした。今後、別の場で棋士になるかどうかについて表明することになります。 https://t.co/k22pqI27m0
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2026年10月10日
参考:西山朋佳白玲、女性初の「棋士」資格を獲得(ABEMA TIMES/Yahoo!ニュース) / 西山朋佳白玲、女性初の棋士資格取得も行使は保留(ライブドアニュース) / 将棋の西山朋佳女流四冠 女性初のプロ棋士権利獲得(NHK)
報道によると、権利を使うかどうかは2週間以内に決める。
使う場合は来年4月1日付で四段となり、棋士と女流棋士を兼ねる。
10年以内にフリークラスを抜けられなければ棋士の資格を失うが、女流棋士の資格は残るという。
「初の女性棋士が女子枠なの」制度への冷ややかな声
Xで目立ったのは、本人よりも制度に向けた厳しい声だった。
女流タイトルの成績だけで棋士になれる点を「女子枠」と呼ぶ投稿が多い。
女性が三段リーグや編入試験で結果を出せない中、女性が棋士になれるまで粘り強くルール変更を重ねた将棋連盟に敬意を表します。特に、男に勝てなくても女流タイトル防衛だけで棋士になれるようにしたのは画期的。プロにとって棋力よりも「女性であること」が大事だという新たな価値観の現れです。 https://t.co/2mgnNtDnV6
— 四条鳥丸 (@4jo_torimaru) 2026年10月10日
初の女性棋士が女子枠なの、後世に残る汚点だろ https://t.co/dAXj9aqRhE
— セプト (@sept7779) 2026年10月10日
批判覚悟で書くけど、自分が見たいのは棋士編入試験突破のような「ガチ」での女性棋士。こんな「女子枠」で女性棋士が生まれたところで「どうでもいい」という以上の感想がない。(だから西山白玲が棋士編入資格を行使するかどうかもどうでもいい) https://t.co/4oTMoEFIQ8
— erutan (@erutan26614900) 2026年10月10日
西山白玲の白玲5期達成には心から敬意を表します。
— 黄金旅程 (@stay_gold2001) 2026年10月10日
ただこれで「棋士」になれるのは納得できません。
女流棋士という男性には絶対なれない女性枠。さらに女流棋士の成績のみで棋士なれるという二重の女性枠。
これを認めるのなら、男性のアマチュア名人にも棋士になる権利を与えるべき。 https://t.co/hSW7FUVuOD
「夢をへし折られた元三段は」年齢制限で去った人を思う声
奨励会には年齢制限があり、26歳までに四段になれなければ退会となる。
その道を断たれた男性たちと比べる声も多かった。
これを見て、26歳で人生を賭けてたのに夢をへし折られた元三段の男性の方々はどう思うでしょうかね。 https://t.co/aLE00Lnatc
— しま (@o_k_shogi0123) 2026年10月10日
これなら男性も下位リーグ作ってそこで高成績ならプロになるようにしてやりゃいいのに
— ほほほい (@gaming_kumasan) 2026年10月10日
なんで男は将棋で飯食うの諦めて
女は飯食いながら棋士になる夢追えるん
裾野を広げたりセカンドチャンスを増やすなら男性にも奨励会卒以降の新しいキャリア作ってあげれば? https://t.co/n0WiOWm0JF
「西山さんの棋力は担保されてる」実績を挙げる声
一方で、西山白玲の過去の成績を挙げて、実力は十分だとする人も少なくない。
三段リーグにて14勝4敗ながらえげつい運の悪さで上がれなかっただけで西山さんの棋力は担保されてる
— くろぶた@ (@kinogassa128) 2026年10月10日
今日に至るまで14-4で唯一プロになれてなかった人
編入試験もラストが5組から挑戦者まであとひとつに迫った柵木とかいう化け物だし https://t.co/6c9iMU2Wsk
厳しい意見も見かけるけど、
— 外科医ちっち (@surgeontitti) 2026年10月10日
・既に男性棋士との対局での数十回で、勝率は5割くらいのはず
・奨励会の4段直前まで行った実績… https://t.co/2ftV5E1a5F
将棋連盟さんは多分、
— 古田龍生🍜毎日YouTubeライブ配信 (@furutaryusei) 2026年10月10日
【西山は別にプロでも良い実力だから】
っていう、将棋界に詳しい人だけが共有する認識を前提に下駄を履かせているんだが将棋界に詳しくない人が見ると、
【プロ棋士の実力が無いのに下駄を履かせられた女性】に見えてしまうという話がまさに、【偏見が広まる】ってところよな。 https://t.co/oCpsj5k1ip
なぜ素直に祝えない人がいるのかを、制度の仕組みから整理した投稿も読まれている。
西山女流四冠の「白玲5期獲得による棋士資格獲得」について、お祝いは多くの方が述べているので、敢えて「素直にお祝いできない人は何にモヤモヤしているのか」を解説しておきます。
— 板野かな@百合作家(旧:板野かも) (@itano_or_banno2) 2026年10月10日
前提として、将棋界には「棋士」と「女流棋士」の二つのプロ制度があり、その棋力には大きな差があります。… https://t.co/6dB95Uk7lq
「西山先生の思うがままに」決断を見守る声
規定は棋士たちの総会で決まったもので、本人を責める話ではないという指摘もある。
師匠の思いに触れる人や、行使した場合の対局数を心配する人もいた。
棋士総会で議論の上で決定したことなんだから、白玲5期という棋士のなり方でどうこうとか今まわりで騒いだり価値を貶めたりして、社会的に棋士になる権利行使をさせにくい雰囲気作りをするべきではなく、西山先生が棋士になりたいなら全力で拍手する案件と思う。
— やばボーズ@将棋実況 (@yaba_bozu) 2026年10月10日
西山先生の思うがままに。
西山先生の師匠である伊藤博文七段は
— 白鳥士郎 (@nankagun) 2026年10月10日
「棋士系統図の自分の名前の下に、続く名前を残したい」
という言葉で、西山先生にプロ棋士になって欲しいという意思を示し続けていました。
師匠の願いを叶えるため…という動機を西山先生に与えるためかな、と感じます。…
西山白玲防衛おめでとうございます!
— 香川愛生 Manao Kagawa (@MNO_shogi) 2026年10月10日
棋士資格の件も大きな話題となっていますね
どちらの選択をされるでしょうか…… https://t.co/p2Avz1FZ2f
(仮定の話を記すと、西山朋佳白玲が棋士申請をしてプロ棋戦と女流棋戦の両方の全棋戦に出場する場合、年間で70局以上指す可能性が高いです。
— 銀杏(ぎんなん)@将棋ライター (@ginnan81) 2026年10月10日
西山白玲が最も多く対局した2022年度は、女流棋戦を65局、女流棋士枠で出場したプロ棋戦を10局、NHK杯の女流棋士出場者決定戦を2局指しました)
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