「大宴会したんだろうと」駐在さんがシカの切断面と空き缶で見抜いた密猟 春日井の“違法ジビエ”で男を再逮捕

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愛知県春日井市の山林で起きたシカの密猟事件で、警察は10月14日、ベトナム国籍の会社員の男(28)を、無許可でイノシシを解体した食品衛生法違反の疑いで再逮捕した。

男は9月に、ニホンジカを違法に捕まえた疑いで逮捕されていた。

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首の切り口とゴミ袋の空き缶、駐在さんの推理が決め手に

CBCテレビによると、現場は霊園の奥に広がる県有林。

6月ごろからシカの頭部などが計3つ見つかっていた。

7月、シカがわなにかかっていると通報があり、木にくくりつけたワイヤーのわなにシカがかかっていた。

地元の駐在所に住み込みで勤める警察官は、首の切断面に鋭い刃物の跡があるのを見て、人の手によるものだと判断した。

狩猟の経験があったことが役立ったという。

聞き込みでは、近くのアパートのそばで酒の空き缶がゴミ袋数袋分見つかった。

警察官は「大宴会したんだろう」と考え、容疑者の特定につながった。

参考:「大宴会したんだろうと」“駐在さん”が見抜いた密猟(CBCテレビ) / 「違法ジビエ」無許可で営業か ベトナム国籍の男を再逮捕(中京テレビ)

夏のわなはそれだけで違法、イノシシ2頭を無許可で解体

中京テレビによると、狩猟期間は11月15日から2月15日まで。

夏にわなを仕掛けたこと自体が違法で、わなの大きさも決まりに合っていなかった。

再逮捕の容疑は、仲間と共謀し、去年と今年、保健所の許可を得ずにイノシシ2頭を解体して食肉処理業を営んだというもの。

男は食肉として売ったことは認めているが、「許可がいるとは知らなかった」と容疑を否認している。

警察は、密猟した動物を包丁でさばき、繰り返し売っていたとみて調べている。

「駐在さんお疲れ様です」観察眼に称賛

反応で多かったのは、切り口と空き缶から犯人像にたどり着いた警察官をたたえる声だ。

猟師・獣医師「司法警察官のレポートは珍しい」「違法な罠猟の厳罰化を」

狩猟の免許を持つ人たちからは、専門的な見方が出ている。

「違法ジビエは食中毒リスクが高い」売り方への懸念も

愛知県の生活衛生課によると、ジビエは家畜の肉よりE型肝炎ウイルスやO157による食中毒のリスクが高い。

県は、特にSNSなどで個人が売るジビエを買わないよう呼びかけている。

一方で、増えすぎたシカの駆除という面から、別の見方をする人もいた。

シカを獲ること自体は、狩猟免許と期間、食肉処理の許可という手順を踏めば合法にできる。

今回はその手順をまとめて飛ばした形だ。

狩猟期間は11月15日から。駐在さんの推理より先に、カレンダーが犯人を指していた。
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