「秋は梨を食べろ」の投稿が6万いいね 今年は豊作、八百屋が教える「甘い梨」の見分け方

yukeyukesgr

3行でわかる

Q. 何が話題になっている?
健康系アカウントが投稿した「秋は梨を食べろ」という投稿。梨の効能を10個並べたもので、いいね6万・表示660万と拡散した。「顔面偏差値10上がる」「5kg痩せる」など、明らかな誇張も混ざっている。

Q. 梨の栄養は実際どうなの?
可食部100gあたり38kcalと低カロリーで、約88%が水分。カリウム140mg、食物繊維0.9gに糖アルコールのソルビトール。むくみや便通に関わる成分はあるが、「一瞬で」「5kg」といった即効性・程度は言い過ぎ。

Q. 今の時期のポイントは?
今年の梨は各地で「豊作」「大玉」と報じられ、テレビの情報番組でも「お買い得」と紹介された。品種は早生の幸水が終わり、豊水と二十世紀が最盛期。八百屋のプロは「表面がツルツルの豊水ほど甘い」と解説している。

「秋は梨を食べろ」。9月9日、ある健康系アカウントが投稿した梨の効能リストが拡散し、いいねは6万を超えた。中身は事実と誇張が入り混じっているが、ちょうど今、梨は最盛期に入っている。

しかも今年の梨は、各地で「豊作」「大玉」と伝えられている。テレビの朝の情報番組でも「お買い得」と取り上げられた。

効能リスト、どこまで本当か

並んだ10項目には、事実に近いものと、さすがに言い過ぎのものが混ざっている。

  • 事実に近い:約9割が水分/可食部100gあたり38kcalと低い/カリウム140mgでナトリウムの排出を助ける/食物繊維0.9gに糖アルコールのソルビトールで、お通じに関わる/アスパラギン酸を含む
  • 盛りすぎ:「むくみが一瞬で取れる」「5kgは痩せる」「顔面偏差値10上がる」など、即効性と程度の表現。梨を食べれば痩せるわけではなく、あくまで低カロリーというだけ

「梨は果糖の割合が高い果物だ」という補足も伸びた。

栄養の数字は文部科学省の食品成分データベース(八訂・増補2023年版)による。

本題は「梨の選び方」。八百屋が解説

この投稿をきっかけに、Xでは「じゃあどれを買えばいいのか」という実用的な解説のほうが伸びた。八百屋歴15年の青髪のテツさんはクイズ形式で出題している。

ポイントは表面のザラザラ(果点)。豊水などの赤梨は、熟すとこのザラザラが目立たなくなってなめらかになる。だから、ツルッとした皮のものほど甘い可能性が高い、という理屈だ。

  • 軸(枝側)が太くてしっかりし、しなびていない
  • 全体に丸く、軸まわりの肩が張っている
  • 同じ大きさなら持ってずっしり重い(重さ=果汁の量)
  • 赤梨は皮がなめらかで色が濃い黄褐色。青梨(二十世紀)は少し黄色みがさしたもの
  • お尻(軸の反対側)が広く、甘い香りがする

今スーパーにあるのは豊水と二十世紀

梨は品種のリレーで長く出回る。早生の幸水(8月中心)はそろそろ終わりで、今は豊水と、青梨の二十世紀が最盛期。9月の後半からあきづき、南水、10月に大玉の新高へと移っていく。

梨は追熟しないので、買ったときが食べ頃。乾燥に弱いのでポリ袋に入れて野菜室へ。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、食べる少し前に冷やすくらいでいい。

すりおろして使う手も

そのまま食べる以外の楽しみ方も出ていた。ブラックニッカ公式は、ハイボールに冷やした梨をすりおろして入れるレシピを紹介している。

すりおろした梨は、肉の下ごしらえにも使える。焼肉のたれやプルコギに加えると、肉がやわらかくなる。

まとめ

  • 「秋は梨を食べろ」という効能リストの投稿がいいね6万超。誇張は多いが、低カロリーで水分が多いのは本当
  • 今年の梨は各地で豊作・大玉と報じられ、価格も手ごろ
  • 甘い梨の見分け方は「表面がなめらか」「ずっしり重い」「軸が太い」
  • 今の主役は豊水と二十世紀。梨は追熟しないので早めに食べる

盛られた効能はさておき、旬でおいしくて安い、というだけで十分に食べる理由になる。

参考リンク

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